blog -起承転結-

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2023/04/10

副校長の春夏秋冬_12

今年は姫路の桜が、例年より5日ほど早く開花しました。
副校長として着任してから1年間、初めて中等教育に身を置かせていただいた私にとっては、すべてのことが新鮮でした。
着任後、姫路女学院の生徒ひとりひとりを、正門で迎えて朝の挨拶をすることから始めましたが、学校周辺の地域社会の皆さまにもご挨拶をすることができ、これらの方々に支えられて私たちの日常があることも感じてきました。

そんな中、昨年秋には、教育現場で教員の根本的なあり方を問われる事件が起きました。
以降、学校長とともに学校内のさまざまな出来事に対して、よりきめ細かく、また注意深く対応してゆくことが必要と感じ、生徒の皆さんの学校生活、進路就職をより確実なものにしてゆくことに集中しました。
そして、姫路女学院が再スタートするための取り組みをまとめ、それを実行する際の課題をひとつひとつ確認し、実践に移すことにひたすら集中して、年度末を無事迎えることができました。

すでにホームページでも掲載されているとおり、進路就職については、秋から冬にかけ、職員室の教員とともに生徒の皆さんとより丁寧に向き合うことで、国公立および私立大学・専門学校への進学実績で例年以上の成果を残すことができました。
姫路女学院の主要行事である、進路就職のおよその道筋をつけた卒業生たちに向けて在校生たちが企画する「Graduation Christmas Concert」は、コロナ禍にともなう学級閉鎖の影響で、年が明けてからの開催となりましたが、大成功でした。
また、2月末には、姫路女学院が1年間の集大成として取り組む「リベラルアーツ・フェスティバル」も活発なものとなりました。

卒業式を無事に終え、1年前に正門で見事な桜を愛でて副校長になった私でしたが、1年の月日を過ごして再びみる正門の桜の下に立って、令和5年度(2023年度)からお迎えする新たな副校長先生にバトンタッチすることをご報告して、私の最終ブログといたします。私は新年度から、姫路女学院が特に力を入れている、国際連携の推進業務を中心に取り組むこととなります。

地域社会の皆さまの要求に応じて、有為な人材を育てる姫路女学院の一員として、これからも変わらず頑張ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

本日は姫路女学院の始業式、そして明日は入学式です。
新年度は、新副校長先生が、このブログをさらに活気づかせてくださると思います。
地道な取り組みを続けた冬の時期が、今年も変わらず到来した春爛漫の空気の中で、姫路女学院が確実に前進することのためにあったのだと感じてもらえるようであればと願っています。