blog -起承転結-

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2022/07/07

副校長の春夏秋冬_9

日本列島は、連日厳しい気候にみまわれています。地震や豪雨も心配されますが、何よりも生徒たちの健康、キャンパスの安全・安心を最優先に考え、毎朝校門の前で、通学してくる生徒の表情をみながら、朝の挨拶をしています。生徒たちの様子を日々見守るうち、世界の気候変動が生徒の体調にも影響を及ぼしていることを感じます。猛暑と降雨が招く高湿度が、生徒たちの体力を奪い、学びに向けたモチベーションにもかかわっていることが実感され、姫路女学院の職員として、生徒の皆さんが日々、一生懸命に通学してくることを念頭に置くことから一日を始めることが大切だと感じています。

姫路女学院中学校・高等学校では、副校長として4月から着任した私に加え、6名の新任職員が教育の第一線に立っています。着任からあわただしい日々を送った新任職員が、ここまでの歩みを振り返り、気持ちを新たにする機会として、先月、さまざまな研修の場として利用している蒜山高原摺河学園セミナーハウスで、新任研修が実施されました。

新緑につつまれた岡山県真庭市の蒜山高原に移動した新任職員に対し、摺河理事長・高等学校校長からは、「私学人としてスタートしたばかりだが、一人ひとりから、自分たちの経験を伝えたいという思いを感じる。いろいろなことを吸収して欲しい」との激励の言葉がありました。

姫路女学院では、私学でしかできないことに取組み、先の先をみて教育活動を行うことをモットーとしています。地域社会との密接なつながりを意識して社会に貢献すること、建学の精神と教育理念を守り、揺るぎない精神をもって時代を開く教育を行うことへの心構えが、一泊二日の研修プログラムを通じて、一人ひとりの心の中に意識化されたようです。セミナーハウスでの研修を受けて学校に帰った後は研究授業も行われ、授業を担当した職員は、先輩教員たちから厳しい批評や温かい激励を受けました。

蒜山高原での研修には私も同行しましたが、101年目を迎えた摺河学園で、新たな気概をもって突き進む姫路女学院の心意気を、新任職員の皆さんとともに体感するよい機会となりました。