blog -起承転結-

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2023/05/24

平成中村座「姫路城公演」学校鑑賞 / Attendance at Heisei Nakamura-za Theater’s “Himeji Castle Performance

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It is the day of the long-awaited Kabuki viewing. The students had been looking forward to this day. The students in the theater screamed at the ghosts played by the actors in the performance. Many students enjoyed their first Kabuki performance, which will surely be a memory they will never forget. We would like to express our sincere appreciation to everyone involved in Kabuki, the TV stations, and all those who contributed to this event.

待ちに待ったことでしょう。去る5月12日に事前ガイダンスとして、本校講堂にて中村鶴松さんをはじめ役者の皆様に「歌舞伎教室」を実施していただき、~歌舞伎の女形ができるまで~を実演くださいました。その際のインパクトは大きく、生徒たちは今日のこの日を楽しみにしていました。姫路城お馴染みの「播州皿屋敷」では、ストーリーが分かっているとは言え中村虎之助さん演じる「お菊」亡霊に劇場内生徒の悲鳴が轟いていました。

二場の「鰯賣戀曳網」は、作家三島由紀夫さんが歌舞伎の華やかな美を生かしながら、人間的な喜劇を創造するという考えに基づき書き下ろしたもので、主人公「猿源氏」のコミカルな言動に大笑いしました。最後は、「猿源氏」自慢の鰯賣の売り声「伊勢の國に阿漕ケ浦の猿源氏が鰯かうえい」を中村勘九郎さん、中村七之助さんと一緒に大合唱しました。カーテンコールでは、本校生徒が揮毫した公演感謝の言葉を掲げると、大変驚き喜んでおられました。多くが初めての歌舞伎を堪能した一日でした。

「学校教育と歌舞伎」のつながりは、日本の伝統芸能の素晴らしさを継承する若者の存在が必要なのですが、本校がこの「姫路城公演」で鑑賞を実現できた意義は大きいと大変満足しています。また、幸運にも「お大尽席」を経験できた生徒たちは、きっと生涯忘れることのない思い出となることでしょう。

歌舞伎関係者の皆様、テレビ局の皆様はじめ、ご尽力をいただきました方々に心より感謝申し上げます。