blog -起承転結-

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2022/04/28

副校長の春夏秋冬_3

姫路女学院中学校・高等学校は、日本の礼儀作法にある「思いやり」や「心づかい」を身に着けた教養人であること、激動の時代にあっても主体的に課題を見つけ、分析し、それを解決してゆく力を養うためのリベラル・アーツの学び、さらにグローバル社会で国際的・多角的にものごとを考えることができる力を備えた「国際教養人」して、社会に有為な人材を送り出すことを目指しています。

私は、3年前から姫路女学院として取り組み始めた先進的な教育に込められた迫力を感じていました。グローバル化された社会において、重要になるのは中学校・高等学校の生徒の皆さんに対する教育であると感じ、23年にわたる大学での教育・研究者としての経験を、中等教育に生かすことができればと考えるに至りました。姫路女学院に着任する以前の2014年、世界においても教育の質が高く、また親日的なオーストラリアを代表するオーストラリア国立大学との間で、共同して学部教育の活性化を実現しようと奔走していた時期がありました。4年間で日豪両大学の卒業証書を手にすることができるプログラムは国内外の教育関係者の間でも注目されました。その当時、大学人として私が驚いたのは、私が実現しようと取り組んでいた教育の取り組みを、中学校・高等学校の教育の最前線で実現しようと取りくむ姫路女学院の姿でした。それから数年を経て、私自身が、その一員として、その場に居ることの喜びを感じています。

4月19日、摺河学園の理事長であり、姫路女学院高等学校の校長である摺河祐彦先生とともに、東京のオーストラリア大使館を訪問し、姫路女学院のグローバルな教育展開についてジャニーン・ピット(Janine Pitt)参事官とお話する機会がありました。摺河祐彦校長先生が、「中学・高校と6年一貫の教育の中において、オーストラリアとの関係を深めながら、姫路女学院の国際教養人育成をさらに高いレベルに引き上げたい」と意欲を示されると、その熱意を直接感じたピット参事官からは、姫路女学院の意欲的な教育の取り組みに対し、情報提供などを含めできる限りのサポートをしてゆくとの言葉がありました。

また摺河校長先生から、姫路女学院中学校の国際教育の取り組みとして、令和5年度秋に中学3年生がオーストラリアに向けて修学旅行を実施することも伝えられました。学校では、今回の大使館訪問を終えて、本格的な準備作業に入っています。修学旅行期間中にはオーストラリアの生徒との交流や豊かな自然や異文化理解にかかわるプログラムが盛り込まれ、国際教養人として生徒の皆さんが、さらに成長してくれることを目指します。

*なお、摺河理事長・校長先生が大使館を訪問され、ピット参事官と懇談されたことについて、大使館の公式ツイッターで公開されました。