blog -起承転結-

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2022/04/25

副校長の春夏秋冬_2

私は大学時代にマンドリン・クラブなるものに所属していました。マンドリン音楽というと本場のイタリアがイメージされますが、日本国内では、大正12年(1923年)に昭和を代表する作曲家となる古賀政男さんらが中心になり、明治大学で産声をあげた「明治大学マンドリン倶楽部」が有名で、今年が創部100周年。姫路女学院ギター・マンドリン部は創部して6年ですが、すでに姫路の地域社会の皆様にも広く浸透しているようで、地元のイベントにもお招きをいただいて、日頃の練習の成果を披露しています。

着任して直ぐ、姫路女学院にはギター・マンドリン部があることを知り、私はうれしくなりました。大学時代にマンドリン・クラブに所属し、演奏に熱をあげていた私が担当していたのは、マンドリンより一回り大きい「マンドラ」という楽器でした。学生時代、自分が一生懸命に貯金して買ったイタリアのラファエル・カラーチェ・ジュニアの手で作られ、製作後40年を数える楽器を持っている私は、さっそく部の顧問の先生に連絡して、「最近、私自身も久しく音を出しておらず、楽器の状態はわからないのですが、可能であれば私の楽器を生徒の皆さんに使っていただけないでしょうか」と聞きました。顧問の先生が、さっそく私の部屋で楽器の状態をチェックして、「活用します」との返事をいただけたため、その足で楽器とともにマンドリンの音が鳴り響く練習室に向かいました。

ギター・マンドリン部は、創部6年目ながら今年も含めてすでに4回の全国大会出場を果たし、また姫路女学院の母体である学校法人摺河学園が挙行した、2021年10月の創立100周年記念式典でもオープニングの演奏を任されるなど注目される存在です。放課後の練習で、緑豊かな姫路女学院のキャンパスに流れてくるマンドリンの調べは、私のみならず、校内の皆をゆったりとした気持ちにさせてくれます。

練習室に行くと、顧問の先生が、さっそく私のマンドラを誰が使うかを決めてくださり、現在練習している曲を聴かせてもらい、最後に部員の皆さんとともに記念の1ショットを撮りました。ギター・マンドリン部は、今年7月の全国大会で、初のベスト16以上を目標に練習を積み重ねているそうです。