お知らせ

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2024/04/15

創立記念日 学校長講話

4月15日の今日、創立103年の記念日として、1校時に校長先生の講話がありました。

本校創立者である摺河静男先生は、大正デモクラシーと唱えられた当時、女子教育の場が少ない事を実感しながらも、兵庫県職員として勤務されておられました。本校の前身である共愛裁縫女学校の創設のきっかけは、ある女子校の合格発表日に泣いて帰る生徒を見たことだったそうです。当時は、参政権さえない時代で、自立した女性の育成、女子教育が国家の繁栄に繋がると考えられました。しかし、1945年の7月太平洋戦争により空襲に遭い、幸い生徒や職員が全員無事であったものの、門や塀は全て焼け落ちました。終戦後は、皆で石を積み上げはしごの上にトタンで屋根を作りあおぞら教室で授業を行いました。大変な状況でありながらも、勉強ができることだけで嬉しいと生徒たちは勉学に励みました。その後、長い歴史を経て兵庫県播磨高等学校に、そして2020年現在の姫路女学院へと発展していきました。今までの先輩や先生方に感謝の気持ちを忘れず、日々の学校生活を送って欲しいと講話を締め括られました。

ただ単に創立記念日を過ごすのではなく、私たちが歴史や背景を見つめ学校生活を見つめ直す節目と感じます。