お知らせ
2026/06/06
チェロの生演奏からアートを紡ぐ。五感を研ぎ澄ます「音楽教養講座」
6月6日(土)、中学2年生の「音楽教養講座(リベラルアーツ)」にて、チェロ奏者の岩田彩子先生を講師にお迎えし、感性を優しくひらく特別なワークショップが開催されました。

岩田先生は、東京芸術大学音楽学部を卒業後、京都市立芸術大学大学院音楽研究科を修了された確かな実力派のチェロ奏者です。現在はオーケストラや室内楽などジャンルを問わず多方面でご活躍の一方、2008年より小児病棟や養護学校などで児童に向けての訪問演奏(アウトリーチ活動)を積極的に行っていらっしゃる、「音を通じて心を通わせるプロフェッショナル」でもある先生です。
今回の授業のテーマは「聴覚への気づき」です。導入では、生徒たちが周囲には秘密で持参した日用品(クシをケースにしまう音、ペンのキャップを開閉する音など)を使って、目を閉じた仲間に音を当ててもらうクイズに挑戦。日常の何気ない音にじっと耳を澄ます、心地よい緊張感が教室に漂いました。
さらにワークシートを活用し、持参したものの音を自分で擬音語に表してみるだけでなく、先生が口にした擬音語を手元の日用品を使って実際の「音」で再現してみるという双方向のワークにも挑戦。お互いの表現方法の違いや感性の多様性に触れていきました。

そして授業のハイライトとして、岩田先生によるチェロの美しい生演奏が披露されました。目の前で響く本物の音楽に心を震わせた生徒たちは、そこからそれぞれの脳内に浮かんだ景色を紙に絵として描き出したり、「iPad」を駆使してデジタル作品に仕上げたりと、自らの感性を自由なアートの形で表現していきました。さらに、完成した作品をお互いに見せ合い、共有する時間も設けられました。
授業の最後には、岩田先生の温かい視点に導かれながら「音と音楽の違いは何だろう?」という本質的な問いに向き合った生徒たち。音楽をただ聴くだけでなく、五感をフルに使って表現する楽しさを全力で味わった、みずみずしい知的好奇心に溢れた時間となりました。

